ものづくり補助金第3次採択結果公表
弊所でご支援した事業も、無事採択されました。本当に良かったです(^^)
応募者数6,923、採択者数2,637、採択率は約38%。今年度では最も低い
採択率となりました。ちなみに前回までの数字は以下のとおり。
第1次:応募数2,287 採択数1,429、採択率62.4%
第2次:応募数5,721 採択数3,267、採択率57,1%
今回は採択率が非常に下がりましたね。採択された会社名と事業名は、
ウェブサイトで公表されています。
さて、ものづくり補助金とは。補助金公募要領の趣旨によると、
「中小企業者等が行う革新的な製品・サービス開発又は生産プロセス・ サービス
提供方法の改善に必要な設備・システム投資等を支援」するものとされています。
すごくざっくり言うと、新しい技術の利用や開発にまとまったお金を使う場合、
かかるお金の一部を国が負担しますよ、というものです。
対象経費の3分の2、最大1,000万円が補助されます。(大企業は補助率2分の1)
数ある補助金の中でも補助金額が高いため、多くの事業者が活用を考えます。
弊所でも活用の相談は多く寄せられますが、実際に申請を行えるのはごく僅かです。
機械の買い替えや増設など、単に何らかの設備投資を行うだけでは対象にならず、
補助金の趣旨に沿った事業でなければなりません。事業計画の内容が極めて
重要になります。
売上高や利益率を強調したり、情報量が多ければよいというものではなく、
概要、目的、市場動向、需要、課題、方法、効果、目標、工程、売上予測などを、
簡潔にまとめなければいけません。さらに、経済産業省の「中小企業の特定ものづくり基盤技術の高度化に関する指針」との関連も欠かせません。
金融機関向けの事業計画とは多少色合いが異なりますので、あらゆる角度から
行おうとしている事業を見つめる必要があります。
今回支援した事業者さんは、新たな機械設備の導入でした。当然ながらその分野の専門的な知識も求められるため、事業主さんから細かくヒアリングし、その業界に関すること、
技術的なこと、行政の施策まで細かく調べる必要がありました。
申請から結果公表まで2か月弱。審査中はドキドキでしたが、結果、無事採択につながり
事業主さんと喜び合いました。今後は、計画に沿って事業実施、交付請求を進めていきます。
ところで、「補助金を使って設備導入」を謳う広告をよく見かけますが、この考えは少し危険です。なぜなら、前述のとおり補助金とは申請すれば必ずもらえるものではなく、事業計画を作成して「応募」し、「採択」された事業にだけ交付されるものだからです。
通常、採択率は50~60%程度です。事業計画の内容が重要ですから、単純にこの数字だけで語ることはできませんが、およそ半数の申請者には交付されていないのです。また、予算ありきの補助金ですから、状況によっては採択率が3割程度になることもあります。
「補助金がもらえるというから投資したのに、もらえずに資金計画に支障が出た」という
お客様もいらっしゃいました。
「いずれにせよ設備投資は行う。もし私たちの事業が評価され、一部でも補助してくれるのならありがたい」というスタンスでなければ、補助金の活用はおすすめできません。
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